密/室(仮店舗)

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■幕間 -「鏡の中は日曜日」-■

■アン石SS■

「鏡の中は日曜日」のネタバレ(…少々)を含みます。
大丈夫、というかたは“続き”からどうぞ。

幕間  -「鏡の中は日曜日」-



 依頼人の殿田が帰り、渡された資料を真剣な顔で検めていた石動が、ふと顔を上げて呟いた。
「見るに見かねるほど不器用だったのかな」
 既にさっさとハンモックに戻ったアントニオの長髪が覗く。
「なんの話です?」
「棚を組み立てた時の話だよ。下のお兄さんが手伝ってくれたって言ったら、おまえ、見るに見かねただけだって言ったじゃないか…。そんなにひどいかな?」
「ええ、ひどいです」
 助手はさもあたりまえのように、淡白に、しかしきっぱりと言った。
「そんなにはっきり言うなよ…。そりゃあ、今までの人生で手先が器用だなんて言われたことはないんだけど」
「大将」
「なんだよ」
「だからね、下のお兄さんは別に、いい人ってわけじゃないと思いますよ」
 突然された話題の転換に少し面食らいながらも石動は考えた。
「…そうなるか?」
「そうですよ。大将の手つきと手際を見たら殺人現場を後にした犯人でも手を貸さざるをえないでしょうね」
 そこまで言うのは明らかに言いすぎじゃないのか…。石動は恨みがましい目でハンモックを見上げる。
「まあ、ぼくは、人を見る目ってのもあんまりないらしいからな。あのお兄さんへの評価は保留にするよ」
 石動がそう言うとハンモックの上の助手は何故か満足そうににっこりと笑った。


 ライバルは早めに潰しておかないとね。






そんな心配必要なのか、という尤もな指摘は受け付けません。(アントニオが)


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