密/室(仮店舗)

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■NOIR  -黒い仏その後-■

石動さん44歳お誕生日祭前夜祭第二弾ー!


昨日の予告通り、またも2008年の同人誌「NOIR」からの再録ですが、
-NOIR 「黒い仏」その後-を掲載致しますー。
はっきり言って、これを書きたくて(というほど大したものじゃありません)、
「幕間」の方を書いたと言っても過言ではなかった気がする。


多少「黒い仏」のネタバレを含みますので、ご注意を。

出来たら、「幕間」→「その後」と読んでいただきたいと思います…。


お楽しみいただければ幸いです!“続き”からどうぞ!

■NOIR  「黒い仏」その後■


「ねえ、この荷物、帰りもアタシが運ぶんですか?」
「乗り物と乗り物の間だけだろ。ずっと持ち上げてろって訳じゃない、大したことないじゃないか」
 この阿久浜を訪れた時と同じように、にやにや笑いを浮かべながら石動が答えた。
「それなら大将が運んで下さいよ。ほとんど大将の荷物じゃないですか」
 アントニオがそう言うと、石動はわざらしく大きくため息をついて、
「おまえは助手ってものがどういうものかわかってないな。まったく、調査の役には立たないし口答えはするし…」
「適材適所って日本語があるでしょう。それにアタシは正しいことを言ってるだけです」
 石動はアントニオの抗議もまるで耳に入らないように、
「そういえば夢の中でも薄情な助手だったよ、おまえは」
「…夢?」
「大生部さんの電話で起こされた朝だったな。瑠美子さん扮する大蜘蛛に追いかけられる夢を見ててさ。必死に逃げようとするんだけど、足を掴まれて転んじゃうんだよ」
「…足…ですか?」
「そう。足首を掴まれてさ―――。絶対絶命のピンチ!ってところでぼくはおまえに助けを求めるんだけど、おまえときたら自業自得だみたいなこと言って…アントニオ?」
 ふと見るとその薄情な助手は滅多に見ないうろたえた様子で目を泳がせ、右手で顔の下半分覆っていた。見えている顔は、まるで茹でたように赤い。
 石動はきょとんとして、少し首を傾げた。

                     END.

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