密/室(仮店舗)

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■絶望した?■

■アン石SS■




絶望した?


「これ、大将が読んでた漫画ですよね?」
 シャワーを使った石動が事務室のドアを開けた途端、小さなテレビ(勿論ブラウン管テレビだ)の前に座っていたアントニオが画面を指差してそう訊ねた。
「へえ…。アニメになってたのか」
 アントニオの横に陣取り、同じ画面を見入る。
 それは確かに石動がよく読んでいた漫画だった。シュールな展開、ブラックな笑いのバランスが絶妙で、そこが気に入っていた。少年マンガ雑誌を毎週買うほど夢中になっているわけではないが、毎日のように訪れるラーメン屋や定食屋に最新号が置いてあれば、読むのを楽しみにしていたのだ。

 アニメの方も面白かった。強引なほど展開が早いが、かえって漫画を読むテンポに近い。抑えた色味の色彩も美しいし、時折挿入される毒々しいカットも世界観によく馴染んでいる。
 時折笑いをかみ殺していた石動と対照的に、ただ黙って画面を見つめていたアントニオがポツリと、 
「面白いですね、コレ」
 と言った。それを聞いた石動は小学生のように目を輝かせて、
「そうだろ?結構面白いだろ?ぼくもアニメは初めて見たけど…。まさかアニメでおまえと話が合うとは思わなかったなあ」
「…アタシもです」
 アントニオは、何故か少しだけ淋しそうな目をして微笑んだ。




 大将の好きなものが全部、アニメや映画やドラマになってくれたらいいのに。






アントニオは日本語が読めません。
そのわりに「美濃牛」でインターネット見てるけどな!
ハッ、もしかしてべつじ

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